縄文系−東海北陸


石川の遺跡 http://www.ishikawa-maibun.or.jp/

 財団法人石川県埋蔵文化財センターのサイト。まず「まいぶん最前線」としてで、イベントや発掘リストがあり、次の「遺跡発掘ファイル」は県内の主要遺跡150ヵ所以上(うち縄文21遺跡)の解説があり、さらにそれらに数ページの写真解説がつくという構成になっている。この他にも現場の様子の紹介や遺跡公園の紹介、さらに歴史体験教室など他の埋文センターのサイトには無い興味深いページが多い。
 また埋文センターの案内のページでは展示室の紹介はもちろん、発行物のダウンロードなどもできる。

真脇遺跡 http://www.nsknet.or.jp/notomachi/mawaki.html

 真脇遺跡は1982年からの発掘で、大量のイルカの骨、ウッドサークルなどが出土し、当時「縄文のイメージを変えた」と騒がれた国史跡の大遺跡。98年には15年ぶりに調査が再開された。
 地元能都町は「海とテニスと縄文の里」と称し、“ギネスブック認定の世界最大の土器”や“縄文温泉”などで、この遺跡を町おこしの材料として活用している。このページはその能都町のサイト内にある同遺跡を紹介するページ。自治体のサイト内の縄文遺跡紹介ページとしては、桜町や三内丸山程ではないものの、かなり詳しいページである。
 調査風景、出土した前期〜晩期の土器、木柱など高品質の写真を中心に真脇遺跡の魅力が語られてる。第3次、第4次の成果についてもきちんと紹介されているのも素晴らしい。3次調査で見つかった寄生虫・トチ・クリなどの顕微鏡写真はこの手のサイトとしては珍しいだろう。99年夏の調査地域からは配石や立石などが見つかり、後期〜晩期の祭祀場(或いは墓地)と考えられているが、それを裏付ける装飾品の写真が既に掲載されている。
 このサイトは、写真に関しては量・質ともにかなりのレベルにあると言えるのだが、文章データが少なすぎるのが残念でならない。今後の調査の成果を掲載する時はそういった点も期待したい。(99/11/26)

富山県の埋蔵文化財 http://www.pref.toyama.jp/sections/3007/mb/mb001.htm

 富山県の埋蔵文化財についての詳しい紹介。富山県の公式サイト内にある。順に紹介していこう。
 「埋蔵文化財Q&A」では、埋蔵文化財・発掘調査についての基本的な説明があり、とくに埋まってから調査終了までの過程を示した図解はおもしろい。
 続いて「調査速報」「昨年までの調査」だが、主な遺跡については別ページが設けられ詳しく紹介されている。桜町遺跡のページでは早川和子さんによる復元画や遺構の全体図などを見ることができる。
 『遺跡が語る富山の歴史』をもとにした「富山県の遺跡」は、旧石器時代と縄文時代の部分しかできていないようだが、特徴的な富山の資料を元に各時代の様相を説明している。ここには富山の代表的な遺跡の写真が多く掲載されており便利である。
 また、「埋文行政」のページでは、職員数、調査面積・件数などがグラフで示されており、動向のページとあわせ、その傾向が分る。

富山県の文化財 http://www.pref.toyama.jp/sections/3007/bunzai/bunzai01.htm
 「富山県の埋蔵文化財」の上部ページ。文化課の指定件数や地域毎・種類毎の紹介、文化財めぐりコース紹介などがある。
 なお、年毎の文化財ニュースなどがある「文化財係」、簡単な紹介のみの「埋蔵文化財センター」のページもこのページの元にある。
 埋文のページとあわせ、全国の文化財行政の中では最も充実したサイトということができる。

桜町遺跡 http://www.city.oyabe.toyama.jp/sakura/

 富山県小矢部市の公式サイト内。教育委員会文化課による桜町遺跡についての情報の宝庫である。
 桜町遺跡は1988年に縄文の柱材が出土し話題になった遺跡であるが、1996年からの調査により続々と木材や当時の木製品など貴重な遺物が出土し建築史を塗り替える大きな収穫となった。
 「概要」では、簡単な概要のほか、建造物のshockwaveムービーや、大きな航空写真、現説資料が掲載され、遺跡の特徴を簡単につかむことができる。
 そして「出土品」に掲載された実に多くの写真でこの遺跡の凄さを改めて感じることになる。土器や石器ばかりの遺跡とは違って、低湿地のため原色をとどめた遺物が多く、カラフルできれいである。
 「住居」では、この遺跡の特徴である木材によって当時の建築技術の高さを紹介している。
 また「新着情報」では、Y字材の用途について意見を求めるページがあり、実際に寄せられた意見も公表されている。ここでは詳しいデータが示されており意見の募集という新しい試みが見事に成功しているようだ。
 三内丸山や上野原では関連サイトは多いいものの、1つのサイトで、ここまで1つの遺跡の写真を掲載している例は無いと思われる。この遺跡自体、かなりの情報量の遺跡であるにもかかわらず、このサイトでは、きちんとした情報が直接の担当者である市によって提供されている。今のところ、縄文遺跡の紹介サイトとしては一番充実したサイトといえよう。これはすばらしい試みであり、他の機関でもこのような情報提供を是非行っていただきたい。

★久々野町 http://www.hidaweb.ne.jp/kuguno/

 堂ノ上遺跡 http://www.hidaweb.ne.jp/kuguno/tabi/midokoro/donosora/donorora.htm
 縄文フェスティバル http://www.hidaweb.ne.jp/kuguno/jinsei/joumon/festival/festival.htm

 岐阜県久々野町のサイトにある。堂ノ上(どうのそら)遺跡は、縄文中期の集落遺跡で国の史跡に指定されている。
 前者は、この遺跡および出土品などを展示する町立歴史民俗資料館の紹介のページである。3ページほどの簡単な構成だが、発掘時の写真や、遺構の図面、展示品の写真などこが掲載されており、この遺跡への理解を深めることができる。
 後者は、その遺跡を活用して1995年から毎年行われている縄文フェスティバルのページである。フェスティバルではいずれも町民参加の催し・シンポジウムなどが行われ、Webページでは町民の感想、第2回までのシンポジウムのほぼ完全な記録が公開され、非常に有り難い。また、第4回には「飛騨の土偶展」が行われ、Webページでは三内丸山や飛騨各地の土偶の写真を見ることができる。
 市町村のページで、ここまで詳しいデータを紹介しているのは桜町などごくわずかであり、久々野町の力の入れ様が分る。はやく第3回・第4回のシンポ記録を掲載してもらいたい。


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