縄文系−東北


青森遺跡探訪 http://jomon.cside.ne.jp/  相互LINK!

 相馬さんのサイト。おそらく、個人運営のこの手のサイトの中では最も充実したものであろう。青森県全体の考古学情報の宝庫である。頻繁に更新され、内容量も多いので、目に付いたものを簡単に紹介するにとどめる。
 まず、三内丸山遺跡関係であるが、他の関係サイトにはない情報が多い。詳しくは、三内丸山関係の話題はこちらを参照。
 つづいて県内の遺跡・報告書・最新ニュースの紹介である。縄文時代に限らず、青森県内の考古学情報を逐一発信している。中でも、報告書まるごとPDFファイルで公開しているのは特筆される。画像データ→テキストのみと来た一次資料の公開方法に新しい方法を導入したことで画期的である。容量や閲覧ソフトなど、さまざまなデメリットもあるが印刷時のイメージが分り、しかも美しい。
 次は、「各種データベース」である。遺跡台帳や文献データがカンマ区切り型式で公開されている。これをコピーすれば簡単にデータベースがつくれる。遺跡面積のデータベースなど他に類例がない。
 さらに、博物館情報、調査動向、掲示板、チャット、など盛りだくさんのサイトである。情報量が多いためいくつかのプロバイダにおかれたページから構成されているのだ。
 このサイトの特徴は、報告書や紀要、現地説明会資料、詳細なデータベースなどの1次資料がそのまま掲載されていること、そのために多くの人の協力によって成り立っていることであろう。そのまま青森県埋蔵文化財調査センターなどのページとなっても何らおかしくない、むしろ他の埋文センター以上と言ってもいい。
 このサイトの中での私のお勧めは、案内人日記とオルゴールである。「案内人日記」は客観的データの多いこのサイトの中で、作者の率直な意見が述べられており、見落とすわけにはいかない。なかでも三内丸山遺跡だけ特別な遺跡ではないこと、調査者がインターネットを使って資料を公開することの利点など、多くの人に見てもらいたいと思う。オールゴールは土笛・石笛の音を録音したミュージックファイルであり、縄文人も聞いた音を聞くことができる。

 付記:このコメントを書いた後も高屋館の保存についての町の回答文、発掘秘話シリーズ、文化庁通知(コメント)、青森県郷土館紹介シリーズ、東北民俗学研究第6号のHTML版・PDF版シリーズなどが追加され、案内人日記のいくつかの興味深い話題(ずばり上で私が指摘した話題)が独立している。「4カ所、合計容量23MB(案内人日記98/12/28による)」という膨大なサイトを個人で運営しながら、このようなペースで情報を追加されており、恐れ入る。(99/2/1)

こまきのいせきものがたり http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4689/

 青森遺跡探訪の相馬さんが、子供向きに開設している小牧野遺跡についてのサイト。
 青森遺跡探訪を元にしながらも、かみしばい、石材の総量計算研究の紹介、ストーン・ファイヤー・フェステイバルなど独自の情報もある。また小牧野遺跡関係のページのほか、報告書ができるまで、キノコ、お墓、県内の他の遺跡紹介などのページもある。
 子供向きとはいえ、他の簡単な紹介ページに比べればその情報量は濃い。しかし、子供向けの遺跡紹介であれば三内丸山という、なんでも出る大遺跡があるにもかかわらず、三内丸山の影であまり知られないこの遺跡を取り上げているところに作者のこだわりが感じられる。私も遺跡の重要性に比べ一般の関心度が低いという思いがあったので、はじめて見た時はうれしくなった。また、satokoさんのかわいらしいイラストも大好きである。(99/2/1)

生活面 http://www.infoaomori.ne.jp/~furu3/ 相互LINK!

 FURUさんによる作者の意見・研究成果の発表がメインのページ。
 まず、「ごあいさつ」をみてびっくりしてしまった。こんな面白いアイディアを出せる人だと言うことで、他のページも読んでみたらかなり面白いページだと分った。
 「ご先祖様はたくさん居る?」の話は理論的にいるはずの先祖の数を数えると膨大な数になってしまうという話。私は前に、数代前までの先祖の数を示されて沢山いるんだということを教わったのだが、このページで示されたように縄文時代まで辿っていくと、やはり作者の言う通りかもと悩んでしまった。
 次に「ストーンサークルの比べ方」と「縄文尺」について。論文を元にしたもので私にとって非常に勉強になった。このページで環状列石の設計が具体的に示されている。以前この研究をNHKで取り上げていたが、インターネットを通じてその成果を見ることができるとは思いもよらないことだった。いずれにしろ、このページをみて縄文尺が実際に使われていたことを実感し、土木技術にも少し興味がわいてきた。
 このサイトは私にとって環状列石についてのデータを得るだけでなく、それを発表していこうという気にさせてくれた大事なページである。
 研究成果をこのように公表しているサイトはまだ少ない。しかし、インターネットでそれが可能になった以上積極的に研究成果を発表していってほしいと思う。

★二ツ森貝塚遺跡情報 http://www.infoaomori.ne.jp/~mikio/

 青森県天間林村の国史跡・二ツ森貝塚についての現地の担当者のサイト。
 二ツ森貝塚は平面図と、調査時の写真で紹介されている。思ったより中身は少ないが、この遺跡についてある程度知ることができる
 トップページの背景になっているように、この遺跡には立派な土器をはじめ多くの出土品があるはずである。それらの写真も一緒に公開するとより良いページになっていくのではないでしょうか。
 また、森ヶ沢という遺跡の写真も公開されているが、埋甕や副葬品の土器などなかなか興味深いものである。ただ、二ツ森についても言えることだが、もう少し解説を多く掲載してほしいと思うのである。現地のパンフレットや報告書の要約などでも構わないと思うので、ぜひ写真・図・解説の3つをそろえてほしいと思う。
 この他、「ふけってみたい」は二ッ森貝塚の普及、町の観光・地域活性策をおりまぜた作者の意見が発表されている。なかなか面白い発想だが、このようなことは全国の担当者が考えているのではないだろうか。三内丸山を契機にした青森市の様子などまさにこの発想である。もっと多くの遺跡でこの発想が実現されれば、一般の人にも遺跡や考古学について親しんでもらえる(もちろん、問題点もあるけれど)。

 青森遺跡探訪の相馬さんからの連絡によると、残念ながら閉鎖されたそうです。
 内容の一部は、青森遺跡探訪に引継がれています。(99/04/25)

御所野遺跡 http://www.town.ichinohe.iwate.jp/gosyono/

 岩手県一戸町のサイト内。縄文中期の集落である国史跡・御所野遺跡を紹介しているサイト。
 概要や焼失住居の復原図、村の構成・変遷、資料案内など基本的な情報がある。アクセス方法についても書いてくれているのは大変うれしい。
 具体的な図や写真はないもののこの遺跡については一通り理解することができる。
 個人的にはこのようなサイトが標準になって、他の多くの遺跡のサイトができればいいと思う。
 ただ、このページの場合、具体的な調査風景や最新情報などがなく、何よりも遺物が何も紹介されていないのは残念。
  このサイトのコメントは近日中に書き換える予定です(00.11.3)

モンちゃんの崎山貝塚案内 http://www.rnac.ne.jp/~sakiyama/jomon/

 岩手県宮古市の国史跡、崎山貝塚を紹介した金沢正明によるサイト。
 航空写真や遺跡の概念図、調査後の現状写真、中期頃の集落復元画そして、前期〜後期を5段階に分けた各期の遺構配置図など、価値の高い図が掲載されている。しかもいずれも、スキャナで取り込んだものなどではなく、パソコンで編集し直されたと思われるきれいな画像である。
 また、縄文人の生活についても紹介されており、例えば、食料のページでは、食材を列挙するだけでなく、その絵も一緒に掲載されており、理解しやすい。一方では、南北貝塚ごとの、出土品のリストも掲載されている。この他、ドングリ食の復元工程(写真入り)+文献紹介、火起こし体験、文化祭での土器復元、写真入りの住居復元工程など実験考古学的な要素も盛りだくさんである。  さらに、97年度の現説を元にした近内中村遺跡の紹介もあり、土笛・ピアス・土偶などの写真を掲載している。
 主に中学生向きだが、それだけではなく、大人向けのデータも掲載されており、1遺跡の紹介を目的としたサイトとしては内容的にも素晴らしいサイトである。(99/10/13)



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