8月29日 木胎漆器・完形の朱漆塗櫛・〜八戸市是川遺跡
是川遺跡の調査で注目すべき発見が続いている。
24日には中居地区の発掘現場の南端から縦15cm、横25cm、厚さ1.5cmの木胎漆器が出土した。晩期初めごろのもので、土器と同じ形・文様をもつという。この漆器が出土した沢からは、朱塗りの遮光器型土偶の頭部も出土した。
29日には中居地区南側の沢、深さ約二メートルの地点から晩期初めごろの完形の縦櫛が出土した。細い木を糸で束ねて作られた結歯式で棟の部分には朱漆が塗られており、歯の部分は何も塗られていない。幅5cm、長さ13cm(歯は6本、8cm)。
このほか、長田沢地区では動物形土製品の足や、先端が七つに分岐した異形石器、岩版などが見つかっている。
東奥日報:八戸・是川遺跡で木胎漆器出土
東奥日報:八戸・是川遺跡で縄文の縦櫛出土
東奥日報:天地人
青森遺跡探訪:八戸市国史跡是川遺跡探訪記
8月28日(月) 最大級の大型仮面土偶〜茅野市中ッ原遺跡
既にトピックスで取り上げたが、茅野市の中ッ原遺跡から後期の仮面土偶が出土した。
中期〜後期集落中心部の墓域の一角の土坑に横たわった状態でみつかったもので、長野・山梨周辺に分布する仮面土偶の中ではトップクラスの大きさである。中期に栄えた八ヶ岳山麓の縄文文化が後期にどのように展開していったのかを探る上で貴重な資料となる。
30日には現地見学会が開かれ4000人が駆けつけた。そして翌9月1日、一日かけて取り上げ作業が行われた。
茅野市:速報 仮面土偶
長野日報:特集茅野仮面土偶出土
信濃毎日新聞:国内最大級の仮面土偶 茅野・中ッ原遺跡で出土8/28
信濃毎日新聞:なぜ墓に 広がるロマン 茅野・中ッ原遺跡の仮面土偶8/29
信濃毎日新聞:ファン殺到 茅野の仮面土偶一般公開8/30
信濃毎日新聞:社説=仮面土偶 縄文の里にロマン高鳴り8/30
信濃毎日新聞:仮面土偶の腰に丸い模様 中ッ原遺跡、掘り出し成功9/1
8月28日(月) 250万人突破・愛称決定「縄文の丘 三内まほろばパーク」〜青森市三内丸山遺跡
国史跡三内丸山遺跡はもともと県総合運動公園の野球場建設に先立って調査が行われたもので、「青森県総合運動公園遺跡ゾーン」という扱いになっている。県土木部はこの遺跡ゾーンの愛称を今年の春に募集、4743の応募があったという。
21日には見学者が通産で250万人となり、記念セレモニーが行われた。ちなみに100万人は97年7月1日、200万人は99年6月16日だという。
東奥日報:三内丸山遺跡の公園愛称が決定
東奥日報:三内丸山見学者が250万人達成
8月27日(日)早期の軟玉ヒスイ製装飾品〜北海道平和遺跡
北海道浦幌町(十勝管内)の平和遺跡(早期)から昭和40年代に出土していた石製装飾品が日高産の軟玉ヒスイであることが分かった。町立博物館開館準備作業の中で見直され、京都大学原子炉実験所で分析された。
石製装飾品は、5.8cm×1.7cmの短冊形で上部に穴があいている。
北海道新聞:浦幌・平和遺跡の石製装飾品は国内最古級の軟玉ひすい製
8月18日 晩期の木組みの水さらし場〜小矢部市桜町遺跡
桜町遺跡の第3調査区から晩期の木組みの水場遺構が出土した。調査区西側を南西から北東に流れる小川の左岸岸辺にあり、長さ約150cm、幅約80cm、深さ約15cm。ミズナラ・コナラを主体に、クヌギ・アベマキなどが出土している。上部には蓋があり深鉢1点が置かれていたという。
桜町遺跡では97年に中期の水場遺構が見つかっている。
小矢部市:縄文晩期「木組の水場」が出土
8月25日 後期のクルミ形土製品〜四街道市八木原貝塚
千葉県四街道市の八木原貝塚から、縄文時代後期中頃のクルミ形土製品が出土した。
オニグルミをほぼ実物大にかたどったもので、長さ4.3cm、幅3cm、厚さ2cm。
8月24日 晩期の弓と櫂〜新潟県青田遺跡
新潟県北蒲原郡加治川村金塚の青田遺跡(晩期の集落)から、完形の弓と櫂がみつかった。弓は長さ87cm、櫂は長さ1.6mと1.3mの2本。
新潟県埋蔵文化財調査事業団:発掘現場情報「埋文にいがた」のPDFファイルあり
8月21日 最古級の漆製品〜北海道垣ノ島B遺跡
北海道南茅部町の垣ノ島B遺跡の早期の土坑墓から、国内最古級の漆製品が出土した。
全面漆塗りの木製装飾品は埋葬者の頭、腕、肩、腰に該当する部分から計6点が出土、頭部のものは櫛、腕のものは腕輪とみられ、保存状態は良好だという。
8月17日 真脇遺跡第5次調査速報 7月31日から真脇遺跡の第5次調査がはじまった。これまでに中期後葉の柱穴・貯蔵穴とみられるピット群や三角柱土製品の一部が見つかっている。
能都町:真脇遺跡第5次発掘調査速報 NO.1
8月16日(月) 晩期の土器片にプラントオパール〜川崎市下原遺跡
96〜97年に東名高速道路の拡幅に先立って行われた川崎市下原遺跡の整理作業で、晩期の土器片からイネのプラントオパールが検出された。外山秀一(皇学館大学教授)が分析した。
8月11日 国内最古の「えり」〜石狩市紅葉山遺跡
北海道石狩市の紅葉山49号遺跡の川跡から、中期の「えり」跡が見つかった。地下1.5mの幅約12mの河川跡から川横切るように50本の杭列が見つかり、約70m上流部からも35本の杭が方形に配列していた。