| 発掘作業工程 | 必要となる成果品 (太字は必須のもの) | 成果品の仕様及び内容 | 成果品の説明 |
事前準備
事前準備としては、作業実施計画に関する現地での打ち合わせ、安全対策に関する協議や準備、現場事務所や機材庫等の設営、土地の借り上げ、調査を円滑に進めるための各種工事(進入路工事・伐採・低湿地調査の際の矢板工事等)、調補助員・作業員等の雇用等の業務がある。これらの事前準備は、開発事業や遺跡の内容に関する諸条件を考慮した上で必要な措置をとる。
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遺跡位置図
物理探査成果等
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・国土地理院発行の1/25,000の地形図に位置を表示する。
・委託調査等に関する成果簿、図面類
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報告書作成時に、遺跡の正確な位置が一日でわかるものが必要である。
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表土等掘削前の現況の記録作成
本発掘調査によってその土地に改変が加えられる前に、遺跡の立地及び地形の状況を正確に記録しておく必要がある。地形測量範囲については、遺跡の立地状況の特徴を表現するため、調査対象区域だけでなく、周辺地域を含めた範囲を行う場合もある。
地形測量については通常の集落遺跡等の場合は業者委託も考えられるが、古墳など専門的知識が必要なものは、調査員が直接行うか、あるいはその指揮のもとに行う必要がある。また遺跡の正確な位置を記録するために、国土座標系に基づいた測量図を作成する。写真については遺跡の立地、現況が十分理解できるものを撮影する必要がある。
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基準点・水準点測量成果
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3〜4級程度
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調査箇所の正確な位置を把握することは、その後の開発計画との調整等のため、必要不可欠である。そのためには国土座標系による正確な位置の記録が必要である。
遺跡の近辺に公共基準点等が設置されている場合にはそれを利用することができるが、付近に無い場合には測量上等の資格を有するものによる調査用の基準点等の設置が必要である。
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表土等掘削前測量図
表土等掘削前遺跡全景写真・映像記録
表土掘削前空中写真
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表土掘削前測量図
・通常の集落遺跡等
→縮尺1/200、1/500、等高線0.5〜1m程度(業者委託可)
・古墳・墳丘墓等、地表面に明確な人為的痕跡を残す場合
→有意な情報が十分に表現可能な程度の仕様のもの(業者委託の場合は調査員の指揮が必要)
表土掘削前全景写真・映像記録
・使用フィルムは現段階ではカラー(ネガ・ポジ)・モノクロの3種類を標準とする。(以下写真については同じ)
・立地状況がよくわかる複数方向から撮影
・報告書に大型版で掲載する場合が多いことから、それに耐え得る仕様のもの
表土掘削前空中写真(場合による)
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遺跡の立地はその遺跡の性格を考える上で重要な要素であり、調査によって改変が加えられる前に、遺跡の立地する地形の諸属性を正確に把握しておく必要がある。また地形測量による微地形の把握により、地下遺構の位置や広がりについておおよその目安がつき、円滑に作業を進めていくことが可能となる。
ただし、遺構の存在を反映する微妙な起伏が認められない通常の集落遺跡等で、既に比較的詳細な地形測量図がある場合や、市街地等で地形に大幅な改変が加えられ、旧地形を留めていない場合には、改めて地形測量を行う必要はなく、工事計画図面、都市計画地図等の既存図面で代用することができる。
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表土等の掘削
表土と遺物包含層上面までの土を除去する。試掘・確認調査によって遺構深度が明らかな場合は通常重機を使用するが、立地条件等により重機の使用が困難な場合や古項等地下の遺構に影響を与えるおそれのある場合は人力により表土掘削を行う。また重機による表土掘削後には、人力によって遺物包含層上面まで掘削・清掃を行う。
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調査区・土層観察用ベルトの設定
試掘・確認調査等の結果をもとに決定された本発掘調査範囲に調査区の設定を行う。この際、実測・遺物取り上げ用のグリッド杭を国土座標に基づいて設置することが望ましい。グリッドの間隔や設置の時期は各々の遺跡の状況を考慮するが、表土掘削後が一般的である。
調査区の堆積土層の記録は、遺跡の変遷・埋没過程を知るためや、複数の遺構面が存在する場合の、それぞれの新旧関係を把握するために不可欠のものである土層の記録は通常の調査区の場合、直交する2つの壁面で行うのが一般的であるが、遺跡の規模や性格、立地により適宜変える。
なお、堆積土層の記録は遺跡のおおよその様相が判明した段階で行うこともある。
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調査区配置地図
地区割図
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調査区配置図
・遺跡の規模により変動するが、通常縮尺1/200、1/500程度
地区割り図(遺構平面割付図)
・通常縮尺1/200、1/500程度
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調査区配置図とは、調査区の配置状況が正確に表示された図面であり、遺構配置図作成の基礎となるものである。通常基準点杭の位置やグリソド杭の位置も記載する。調査区が小面積の場合は下記の地区割り図と兼ねる場合もある。
また調査区が広い場合や数ケ所に分かれる場合は、各調査区ごとに各遺構平面図が調査区のどこに対応するのかを表示する図面(地区割り図・遺樽平面割付図)が必要となる場合がある。
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調査区基本土層図
写真映像記録
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調査区基本土層図
・縮尺1/20程度
・色調、土質等の土層の注記は土色帳等客観的な基準に基づいて行う。
・堆積状況に関する調査所見を記入する。
調査区基本土層写真・映像記録
・土層全体より堆積状況がより明確にわかる部分を撮影する。
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遺構面が複数存在する場合や、遺物包含層が複数堆積している場合には、これらの形成状況・上下間係を正確に記録しておく必要がある。
なお、丘陵に立地する遺跡で、遺構面を覆う層が表土のみである場合等、極めて単純な堆積状況を示す遺跡の場合は省略することもある。
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遺物包含層の掘削
遺物包含層は表土と異なり、何らかの考古学的情報が含まれていることから、やみくもに掘削することは適当でない。遺物の出土状況が示す考古学的情報を正確に把握できるような方法で掘削する必要がある。通常の集落遺跡においては、試掘確認調査のデータをもとに層位ごとに遺物包含層の掘削を行う。掘削方法は通常人力によって行い、遺物密度に応じて掘削する道具(スコップ、クワ、移植ゴテ等)を選択する。また遺物密度が極めて薄い場合には部分的に重機を使用することもある。排土処理は調査効率が上がるよう、ベルトコンペアやキヤリーダンプ等の機械力を使用することが多いが、調査環境によっては一輪車等人力によって行う場合もある。(遺構検出、遺構掘削の工程も同じ)
遺物の取り上げは、通常の推積による遺物包含層の場合、グリッド単位で層位ごとに取り上げることを基本とするが、原位置を保ち出土位置に意味がある場合、または堆積状況に何らかの重要な情報が認められると判断される場合は、必要に応じて精査し出土状況を記録した上で、慎重に取り上げる。
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遺物出土位置記録
(遺物台帳、フロッピーディスク等)
遺物出土状況写真・映像記録
遺物出土状況図
(廃菓単位のわかる土器溜まり等)
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遣物出土位置記録(遺物台帳等)
・平面位置、標高、出土層位、調査区等必要な情報を記録したもの。電子媒体に記録したものでもよい。
遺物出土状況写真・映像記録
・重要度に応じた記録方法をとる。
遣物出土状況図
・通常縮尺1/5〜1/20程度
・平面図及び立面・断面図又は、平面図にレベルの記入されたもの
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遺物は、出土した遺構や層位等との関連性が明らかになって初めて資料的価値を有する。したがって、遺物の出土位置が有意と認められる場合には、その記録をとる必要がある。ただし、通常の堆積状況を示す遺物包含層の場合はグリッド・層位ごとの記録とする。
なお、包含層中であっても、遺構との密接な関係が想定される場合や何らかの重要な情報が認められると判断される場合にはそれぞれの出土位置情報を記録することもある。
また、遺物の出土状況において、重要な情報を有しかつ写真のみでは十分にその情報が記録できない時には、遺物の出土状況図を作成する場合がある。
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遺構検出
遺物包含層の掘削後、遺構確認面の精査を行う。通常この段階で遺構の状況がおおむね把握され、大まかな遺跡の内容が把握される。
遺構確認面の精査はジョレン・草削り・移植ゴテ等を用いて人力で行う。遺構の平面形や遺構間の重視関係等が確認できる場合は、写真等の必要な記録をとる。またこの段階で、遺構の性格判定やその掘削方法を検討・記録するために、おおよその遺構配置状況を記した遺構配置略図を作成する場合が多い。
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遺構検出状況写真
遺構検出状況空中写真
遺構配置略図
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遺構検出状況平面図
・遺構の切り合い関係を示す図面
・縮尺は状況に応じて選択
遺構検出状況写真
・考古学的重要度に応じた記録方法をとる。
遺構検出状況空中写真
遺構配置略図
・遺構の番号、位置や切り合い関係、覆土等の情報を整理した図面。精度は高くなくともよい。
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遺構はその性質上、掘り上げてしまえばその内容について再検証することは極めて困難である。したがって遺構の重複関係が、平面的に確認できる場合等には、より客観的な記録保存を行うために検出時の記録をとる必要がある。
ただし、遺構検出状況は写真で十分表現できないことも多く、遺栴平面の検出状況やその考古学的重要度を考慮した上で、写真撮影の必要性を個別に判断する。
また、遺構配置略図は、遺構相互の関連・重視関係の矛盾等を検討し、全体の遺構変遷を整理・検証しつつ掘削を進める上で有効であるので、この段階で作成する。
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遺構埋土(覆土)の掘削(別紙2−2(1)参照)
遺構検出で確認した遺構の切り合い関係をもとに、新しいものから順に遺構の掘り下げを行う。遺構の規模や性格、残存度によって調査方法は様々だが、具体的な遺構の調査工程の内容について、竪穴住居を例に示すと、別紙2−2(1)のとおりである。
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各種遺構掘削に伴う成果品
・各種平・断面図
・各種平・断面写真
・遺物出土位置の記録
・遺物出土状況図・写真
・映像記録
竪穴住居跡については別紙2−2のとおり
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各種平・断面図
・縮尺1/10、1//20程度
各種平・断面写真
・カラー(ネガ・ポジ)・モノクロのを標準とする
遺物出土位置の記録
・遺物台帳等。電子媒体に記録したものでもよい。
遺物出土状況図・写真
・図面は縮尺1/10、1/20程度
・写真はカラー(ネガ・ポジ)・モノクロを標準とする。
映像記録
竪穴住居跡については別紙2−2(2)のとおり
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検出遺構の記録作業(別紙2−2(2)参照)
それぞれの遺構が掘り上がった後、図面や写真による記録作業を行う。遺樽の規模や性格、残存度によって記録方法は様々であるが、具体的な記録作業について竪穴住居跡を例に示すと、別紙2−2(2)のとおりである。
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調査区全体図作成・全体写真撮影
全体の遺構掘削終了時に行われる遺跡(調査区)全体や遺構のまとまりごとの図作成及び写真撮影。遺跡全体の状況が一目で把握できる総括的な記録であり、利用される頻度も高い。
また、遺跡の全容がほぼ明らかになるこの段階の前後において、一般向けの現地説明会を開催することが多い。
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調査区全体図・地形測量図
調査区全体写真(空中写真)・映像記録
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調査区全体図・地形測量図
・通常縮尺1/100〜1/200、等高線25cm程度だが、遺跡の規模・性格によって適宜選択する。
調査区全体(空中)写真・映像記録
・通常報告書に大型版で掲載される写真であり、それに耐え得る仕様のあるもの。
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遺跡完掘時の記録は、その遺跡の全体像を把握する上で最も有効なものである。この時点における記録作成は不可欠であり、かつ十分な精度をもって行う必要がある。
調査区全体図は、大規模な調査の場合は空中写真撮影・測量によることも多いが、調査面積等の条件によっては部分ごとの遺構平面図(縮尺1/10〜1/20程度)を合成して作成することも多い。完掘写真についてはその遺跡の特徴が最大限に表現できるよう、十分配慮する必要がある。特に大規模遺跡の場合は、遺跡全体が俯瞰できる写真による記録化が望ましいが、小規模な遺跡の全体写真は写真用櫓または高所作業車等を用いることが多い。
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補足調査
遺構掘削・全体の記録終了後、遺構内部の断割り調査や遺構面の下に遺構・遺物がないか等必要に応じて部分的にトレンチを入れて確認する。下層に調査が必要となる遺構や遺物包含層が確認された場合には、表土等の掘削から補足調査までの作業を繰り返し行う。
なお、遺構部下が明確な無遺物層である場合は断ち割り調査を行う必要はない。
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トレンチ位置図
断面土層図・写真等
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トレンチ位置図
・既作成の平面図を利用してもよい。
断面土層図・写真等
→他の土層断面図の仕様に準ずる。
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土層剥ぎ取り・遺構切取り等成果品
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土層剥ぎ取り・遺構切取り等成果品
・遺構・土層の種類に応じた仕様とする。標準的な手法によるものとし、試験研究途上の手法は避ける。
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現状保存が困難であるが、その地域における歴史資料として極めて重要な意義を持ち、記録として最低限必要な場合には、遺構の切り取り・土層の剥ぎ取り・型取り等を行う場合がある。その場合、活用計画も十分考慮する。
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遺跡によっては、その性格や年代を把握する上で自然科学的分析を行う場合がある。この場合、必要なサンプルの採取・分析を行うが、専門家による採取が必要な場合もある。
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分析委託成果品
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分析委託成果品
・業者等に委託する場合が大半
・各種の分析データ、それに基づく分析結果
・標準的な手法による分析とし、試験研究的な手法による分析は避ける。
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水田遺構におけるプラントオパール分析を行う場合のように、その遺碍の性格を理解する上で必要な場合や、製鉄遺跡のように年代決定資料に乏しく、14C年代測定を行う場合等、その遺跡・遺構を理解する上で必要不可欠の場合には、必要に応じ理化学的分析を行うことがある。
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埋め戻し
調査現場の安全管理上、または遺跡・遺構の保存等の理由により、土嚢や真砂土等により調査区の埋め戻しを行う場合がある。なお、遺跡・遺構の保存等の理由により埋め戻しを行う際には、埋め戻しの手法や保存した遺構の位置等について具体的な記録を残しておく必要がある。
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撤収
現地調査が完全に終了する前に、調査漏れの事項がないか再度確認を行う。確認終了後、発掘機材の接収や現場事務所等調査に関連する設備等の撤去作業を行う。撤去後の現場は安全管理等に関する必要な措置をとり、速やかに関係者に報告し、現場の引き渡しを行う。
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| 発掘作業工程 | 必要となる成果品 (太字は必須のもの) |
遺構面精査・遺構検出
遺構の平面形を人力により検出する。遺構の重複関係等重要な意味が認められる場合には、必要に応じて写真等の記録をとる。検出時の写真は、遺構の残存状況や性格によっては省略する場合もある。
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遺構検出状況平面図
・状況に応じて縮尺を選択
遺構検出状況写真・映像記録
・重要度によって記録方法を選択
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竪穴住居跡の埋土掘削
竪穴住居跡の埋土の掘削は移植コテ、草削り、手バチ等を用い、遺物の出土状況と層位との関係に注意しながら慎重に掘り進める必要があるが、埋土中の遺物が希薄な場合は部分的にクワ・スコップを用いる場合もある。
埋土中の遺物の取り上げ方法については、その出土状況に特別な考古学的・情報が認められない限り、竪穴住居跡内の区画単位で層位ごとに一括して取り上げることを標準とする。
また、鍛冶工房等、微細な遺物の存在及び出土地点に重要な考古学的意味がある場合等には、遺物出土位置の記録、ウォーターフローテーション等必要な措置をとる。
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遺物出土位置記録(遺物台帳等)
・平面位置、水平高、出土層位調査区等必要な情報を記録したもの
・電子媒体に記録したものでもよい
遺物出土状況写真・映像記録
・考古学的な重要度によって記録方法を選択
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埋土断面の記録・土層観察用ベルトの除去
竪穴住居跡内に設定したベルトの土層観察、実測、写真撮影を行う。通常は二本のベルトを十字形に設定するのが原則であるが、竪穴住居跡の規模や遺存状況により適宜変える。
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土層断面図
・縮尺1/20程度
・色調等土層の注記は客観的な基準に基づいて行う
・堆積状況に関する調査所見を記入
土層断面写真・映像記録
・考古学的重要度により記録方法を選択
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床面遺物の記録
竪穴住居跡の床面遺物であっても一律に扱うことはできないが、焼失住居など廃絶時の原位置を保っていると考えられる床面遺物の場合は、遺物出土状況図等の必要な記録をとる。また床面遺物ではなくても、その竪穴住居跡の年代や性格を考慮する上で重要な遺物の場合は、必要に応じて出土位置を記録する場合もある。
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遺物出土状況写真・映像記録
・重要度によって記録方法を選択
遺物出土状況図
・縮尺1/5〜1/20程度
・平面・断面図、必要に応じて立面図を作成
遺物出土位置記録(遺物台帳等)
・出土位置及び層位等必要な情報を記録
・電子媒体に記録したものでもよい
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柱穴、付属施設のプラン確認
竪穴住居跡の床面を精査し、柱穴や炉、カマドなど付属施設の検出を行う。柱穴の場合、検出面や、掘り下げた時点で柱痕跡が確認できる場合があるため、必要に応じて柱穴掘り形と柱痕跡の平面実測を行う。
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床面検出状況写真・映像記録
・重要度によって記録方法を選択
柱穴堀り形・柱痕跡平面図
・縮尺1/20程度
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柱穴、付属施設の掘削、断面図の記録、柱穴等の完掘
柱穴は柱痕等の検出に努め、大型のものを除き半截して掘り下げるが、炉等のやや大型の遺構の場合は四分法によって掘削する場合もある。柱穴、炉内出土の遺物は竪穴住居跡の年代決定や性格を考える上で重要であることから、その属する層位に留意し、出土位置を記録する必要がある。
柱穴の土層は、通常実測図・写真によって記録するが、単一層の場合は土層注記のみを行い、土層断面図を省略する場合もある。
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柱穴土層断面図
・縮尺1/20、1/10程度
柱穴土層断面写真・映像記録
・重要度に応じて記録方法を選択
炉・カマド平面図・土層断面図
・縮尺1/20、1/100程度
・構造や使用状況等が十分に表現可能な記録方法をとる
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遺構全体の実測・写真撮影
竪穴住居跡完掘時の記録は、その全体状況に関する総括的なものであり、必要な情報が十分表現できる方法によって記録を作成する必要がある。
完掘写真は通常報告書で大型版で掲載するものが多いため、それに適した仕様で撮影する必要がある。遺構の実測は、縮尺1/20程度で精度が十分に確保できる方法による。また、卜一タルステーション等を用いた実測や写真測量の場合は、現地等で調査員が原図の補正を行い、必要なデータが十分網羅された図面を作成することが望ましい。
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住居跡平面図
・縮尺1/20程度
住居跡断面図
・縮尺1/20程度
・土層断面図で記録化できない重要部分を補足
住居跡完掘写真
・遺構の性格・特微が十分に表現可能な方法によって行う
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断ち割り調査
貼床のある住居跡の場合は、必要な記録をとった後、断ち割り調査を行い、必要な記録の補足を行う。
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断ち割り部分の土層断面図
・縮尺1/20程度
・断ち割り位置図は竪穴住居跡平面図等を利用
断ち割り部分の写真・映像記録
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| 項目 | 記録すべき内容 | 記録内容が表現される成果品 |
| 住居の位置 | 調査区内での位置、隣接する遺構との関係等 | 調査区全体図、遺構配置図、調査区全体写真等 |
| 重複関係 | 重複遺構との新旧関係、建て替えの把握 | 住居跡平面図、切り合い関係を表現する断面土層図・写真等、遺構検出状況平面図・写真等 |
| 規模・平面形態・方位 |
| 住居跡平面図、住居跡完掘写真等 |
| 住居の掘込面及び検出面 | 当時の生活面及び調査時点での検出面の把握 | 調査区基本土層図・写真等、遺構検出状況写真等 |
| 埋土(覆土) | 層位の区分、客観的な土色・土質、遺物・炭等の包含状況、自然・人為堆積の判別とその根拠等 | 住居跡断面土層図・写真等 |
| 床・壁の状態 | 壁の傾斜、床面の形状や硬さ、貼床の有無等、壁体溝・仕切溝の形状等 | 住居跡平面図・断面図、断面土層図及び必要な情報が表現された写真等 |
| 柱穴 | 数と配置、形状・規模、柱痕跡・柱穴の有無等、主柱穴の配置とその判断根拠 | 住居跡平面図、柱穴断面土層図、柱穴掘り形・柱痕跡・柱穴平面図及び必要な情報が表現された写真等 |
| 炉 | 位置、形状・規模・構造、使用痕跡等の特記事項(被熱・灰層の有無等) | 住居跡平面図、炉平面図・断面.土層図及び必要な情報が表現された写真等 |
| カマド・貯蔵穴 | 位置、形状・規模、煙道等の構造、使用痕跡等の特記事項 | 住居跡平面図、カマド・貯蔵穴平面図、断面土層図、立面図および必要な情報が表現された写真等 |
| その他の施設 | 上に同じ | 上に同じ |
| 遺物出土状況 | 覆土中の遺物については出土層位に留意し、原位置を保つ床面遺物の場合は、出土位置の記録及び炉等の付属施設との関係が表現された記録 | 遺物出土位置記録(遺物台帳等)、遺物出土状況平面図・立面図等、遺物出土状況写真等 |
| その他特記事項 | 掘り過ぎや検出困難等の理由で不明瞭な部分等に関する事項、調査時点での遺構に関する解釈等 | 調査日誌、野帳、個々の図面に記載した注記等 |