管理人の日記 〜2006年8月〜先月日記トップ翌月
8月26日(土) 本ノ木遺跡見学
 津南町教育委員会と國學院大學考古学研究室による本ノ木調査の見学のため再び新潟へ。この調査は科研(基盤A)「先史世界における土器出現の歴史的・社会的意義」の一部として8月17日から月末までの予定で行なわれているもの。「最初の発掘調査から50年を経て、改めて当時の調査区の位置を特定し、調査にかかる諸データを把握する」との目的で行なわれており、その一部が確認されたという。調査の経過はネットで公開されているので、速報的な内容はそちらを参照されたい。

8月6日(日)〜12日(土) 山下遺跡の調査
 昨年に引き続き、ジョーモネスクジャパン機構新潟による山下遺跡(新潟県長岡市)の4年目の調査に参加した(調査自体は3日から)。今回は期間中雨も降らず、ひたすら「土器捨て場」に広がる土器片の精査・写真撮影・実測・取り上げに終始した。結局今回は一部を除いて一面のみを剥がした状態であるが、それぞれの位置・高さ・向きを詳細に記録し、その一部の炭素年代を測定することによって、単なる「土器を投げ捨てた場所」とする従来の解釈を超えた、具体的な形成過程の復元と、編年構築に寄与することを目指している。調査本来の目的である「火炎土器の編年」のための本格的な資料を包含する層にはまだたどり着かない。

8月5日(土) 若木考古会
 國學院大學で考古学を学んだ人たちのOB会の2年に1回の集まりがあった。  総会後の記念講演会は塩野博氏によるもので、近世の地誌である『武蔵志』にある古墳の記述を取り上げたもの。これは官選の『新編武蔵風土記稿』に先立って足立郡大間村の名主である福島東雄が独力で武蔵国内をまわって書き上げたもので、その記述やスケッチなどを再評価された。国学者との付き合いもあったようで、近世における考古学的学問のあり方を知る上でも興味深い。(内容の一部は『埼玉の考古学II』六一書房に掲載)
 また、この会の前回には、上代文化の復刊に向けての決意と協力をお願いしたところであるが、今回はそれを手に取っていただく機会であり、売り上げにも貢献していただいた。先輩方には今後とも執筆を含めて盛り立てていただきたいところである。
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