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5月2日(火) 東博・芸大・日本国宝展
上野の東京国立博物館へ行ってきました。GW中とはいえ、祝日ではないので混んでいないだろうと思いきや、午前11時の段階で80分待ちの状況。しかし、ここで並んでしまったら勿体無い。東博は特別展だけではないのです。
前回行かなかった法隆寺宝物館へ行ってみました。ここは明治初年、お金に困った法隆寺が下賜金のために皇室へ献上し、その後博物館へ移された文化財を公開している施設で、昨年新たな建物になった。これまでの施設は週1回しか公開されなかったため、拝観する機会がなかったのです。新しい宝物館は前に噴水と池をたたえる大きな近代的な建物ですが、中身は、やはり東博らしい、大した解説もない、じっくり作品を見ることのできる作りでした。
暗い部屋で一体一体ケースに入れられてスポットライトで照らされた飛鳥時代の観音像や、一瞬さらし首を思わせるような伎楽面の展示。その他、灌頂幡や法隆寺印などが展示されています。私にとってあまり興味がない時代の文化財ですが、その展示の豪華さには圧倒されました。
また、資料室にはデジタルアーカイヴのコーナーがあり、所蔵作品データや関連資料の閲覧が可能で、ちょっとした調べ物には便利そうです。
宝物館から望むと、若葉とつつじの美しい風景の中に表敬館が聳えており、スケッチをしている人やカメラを向ける人の姿が目に付きます。しかし、私はお腹が減っているので真っ直ぐ精養軒へ。しかし、ここもかなりの列。「芸大へ行こう」という隣の夫婦の会話を聞き、私も芸大へ行ってみることにしました。東京芸術大学は東博の西隣ですが、どちらも広大なので5分くらいはかかったでしょか。先の夫婦は北側のキャンパス(音楽系らしい)に入っていったので、私は南側のキャンパス(美術系)へ入り、芸大美術館の下の学食で安上がりのお昼を食べました。その後図書館に侵入してみると、閲覧室は美術と音楽に分かれており、美術の方は、一般書はほとんどなく、美術書ばかり。様々な全集、図録あるいは技法の本など、なかなか面白いものですし、また、学食下の生協には、ノート・ボールペンをはじめとするさまざまな芸大グッズが。芸大所蔵の美術品をデザインしたきれいなグッズもありました。どことなく芸術的な雰囲気の漂う大学です。
さて、肝心の国宝展ですが、文化財保護法制定50周年記念ということで、特別展用に新設された大きな平成館で3月から開催されているものです。トータルで200点以上の作品、とくに新指定や外来の文化財が比較的多く展示されていました。しかし、感想はというと残念ながら期待はずれという感じでした。
なんといっても混んでいること。足音は響くし、パタパタ扇ぐ音は聞こえるし、解説に書いてあることをそのまま読み上げる人はいる。 これでは1つの作品をゆっくり、落ち着いて見ることなどできません。
それに、展示替えというものに全く注意していなかっため、見たかった作品(薬師寺吉祥天画像、寝覚物語、古事記、風神雷神図屏風など)を見ることができなかったというのも非常に残念です。
もちろん、あれだけの展示ですから何も得なかったわけではありません。200点もの国宝をすべてみるというわけにはいきませんでしたが、石上神宮の七支刀や稲荷山鉄剣、隅田八幡神社人物画像鏡、あるいは粉河寺縁起絵巻、明恵上人像、雪舟の天橋立図、松林図屏風、智積院障壁画、平家納経、吉備大臣入唐絵巻、玉虫厨子など特に見てみたかった作品はゆっくり見ることができました。
このほか、考古展示では、棚畑遺跡出土の土偶(縄文のビーナス)や笹山遺跡出土の火焔形土器、銅鐸類などを改めて鑑賞でき、また一般の人の感想を聞くことができました。
何十万という人がこの展示を見にきているわけですから、普段あまり文化財に関心のないような人も文化財に触れられたことでしょう。その意味では盛況で何よりだと思います。
最後に国宝展の売店をのぞきましたが、これは面白いものでした。ポストカードや色紙といった定番にもの以外にもちょっとした小物が売っていました。
とりわけ、4月30日の朝日新聞日曜版取り上げられていた鳥獣戯画甲巻(本日展示されていたのは乙巻である)と縄文のビーナスのグッズが多かったようです。この鳥獣戯画はシンプルかつユニークでかなりいいデザインです。封筒・便箋・一筆箋・風呂敷・タオル・下敷・クリアホルダーなどなど。また、縄文のビーナスグッズは私にとって嬉しいもので、一筆箋や下敷などのほか、面白いのはストラップ・キーホルダー・根付などがあった。思わず根付を買ってしまいましたが、家の鍵でもつけようと思います。
なお、本館では特集陳列として「ノロとその周辺」 が開催され、南島の精神文化の資料をみることができました。
「日本国宝展」は5月7日(日)まで
東京国立博物館:特別展「日本国宝展」 法隆寺宝物館
読売新聞社:日本国宝展(主な作品の解説や展示リスト、文化財保護法の歩みなど)
東京芸術大学
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